ニュース&トピックス
⚾️プロ野球 CS ファイナル
🐯阪神 vs 広島カープ🎏
10月18日(水)18:00 ~ 10月23日(月)
2023.10.18 Baseball 日本プロ野球

carp_2023

 

横浜DeNAベイスターズを2連勝で下し

セ・リーグ クライマックスシリーズ・ファイナルステージに進出した

🎏我らが広島カープ

日本シリーズ進出を目指して

みんなで一緒に、熱い声援・エールをおくりましょう🎏📣🙌

 

⚾️プロ野球

🏆2023 JERA クライマックスシリーズ

セ・リーグ ファイナルステージ

 

10/18(水) 18:00プレイボール

🐯阪神タイガース – 広島東洋カープ🎏

🏟️甲子園

 

10/19(木) 18:00プレイボール

ファイナルステージ 第2戦

🐯阪神タイガース – 広島東洋カープ🎏

🏟️甲子園

 

10/20(金) 18:00プレイボール

ファイナルステージ 第3戦

🐯阪神タイガース – 広島東洋カープ🎏

🏟️甲子園

 

10/21(土)14:00 プレイボール

ファイナルステージ 第4戦

🐯阪神タイガース – 広島東洋カープ🎏

🏟️甲子園

 

10/22(日)14:00 プレイボール

ファイナルステージ 第5戦

🐯阪神タイガース – 広島東洋カープ🎏

🏟️甲子園

 

10/23(月) 18:00プレイボール

ファイナルステージ 第6戦

🐯阪神タイガース – 広島東洋カープ🎏

🏟️甲子園

 

10/24(火)

(予備日)

甲子園

18:00

 

10/25(水)

(予備日)

甲子園

18:00

 

【セCSファイナルS展望】

18年ぶりリーグ制覇の阪神、広島は新井貴浩監督の采配がカギに

 セ・リーグの「2023 JERA クライマックスシリーズ セ」ファイナルステージは18年ぶりのリーグ制覇を飾った阪神が、ファーストステージを突破してきた2位の広島を本拠地・甲子園で迎え撃つ。今年の阪神は投打にスキがない戦いぶりで、他球団を圧倒した。例年は夏場以降に失速して優勝争いから脱落するケースが多かったが、8月に18勝7敗と勢いが加速し、9月も負けない。同月14日の巨人戦(甲子園)で11連勝を飾り、球団史上最速のリーグ優勝を決めた。

強さの源は盤石の投手陣だ。チーム防御率2.66はリーグ断トツトップ。先発の柱と期待された青柳晃洋、西勇輝が春先から状態が上がらない苦境で、2人の新星が台頭した。昨季まで白星なしだった大卒3年目右腕の村上頌樹が10勝6敗1ホールド、防御率1.75で最優秀防御率を獲得。ソフトバンクから現役ドラフトで移籍した左腕・大竹耕太郎は12勝2敗、防御率2.26をマークした。自身2度目の2ケタ勝利を飾った伊藤将司、才木浩人、西純矢も能力が高い。実績十分の青柳、西勇が先発枠を保証されていないハイレベルな競争がチーム力を高めている。

救援陣は守護神・湯浅京己が度重なる故障で6月中旬から長期離脱となったが、セットアッパーから抑えに配置転換された岩崎優が3勝3敗35セーブ12ホールド、防御率1.77と抜群の安定感で、最多セーブのタイトルを獲得。岩崎につなぐセットアッパーは加治屋蓮、岩貞祐太、石井大智、島本浩也、及川雅貴、桐敷拓馬と多士済々の陣容で、相手に主導権を渡さない。

打線は得点力不足が長年の課題だったが、今季はリーグトップの555得点をマーク。84本塁打はリーグ5位だが、つないで点を奪う野球が浸透していた。その象徴が四番の大山悠輔だろう。リーグ最多の99四球で最高出塁率(.403)のタイトルを獲得したことが裏付けるように、ボール球に手を出さない。8犠飛はリーグトップ。好機をおぜん立てするのが、近本光司、中野拓夢の一、二番コンビだ。近本は自身4度目の盗塁王(28盗塁)、中野は自身初の最多安打(164本)に輝いた。安打を打つだけでなく、粘って四球で出塁する。相手バッテリーは神経を使うだろう。遊撃の定位置を再奪取した木浪聖也も攻守で貢献度が高い。

CSは佐藤輝明がキーマンになる。今季は打撃不振でスタメンを外れる機会があったが、8月以降は打率.330、12本塁打、45打点と好調をキープ。佐藤輝が打てば得点力が一気に上がる。短期決戦で打棒が爆発するか。

4年連続Bクラスから2位に躍進した広島は、ファーストステージで3位のDeNAに本拠地・マツダスタジアムで2連勝を飾り、ファイナルステージに進出した。

手に汗握る接戦で光ったのは、新井貴浩監督の采配だ。1戦目は1点を追いかける8回にデビッドソンが四球で出塁すると、代走で羽月隆太郎を起用。代打・矢野雅哉の犠打で羽月が二塁に進むと、三盗を仕掛けた。さらに菊池涼介がスクイズをきっちり決めて同点に。無安打で得点を奪う鮮やかなベンチワークで試合の流れを変えると、延長10回に九里亜蓮を今季初の救援で投入。無失点の好投でDeNA打線の反撃を断った。最後は同点の延長11回二死一、三塁で途中出場の秋山翔吾がサヨナラ打で勝負を決めた。

2戦目も新井監督の采配がズバズバ的中する。1点リードの6回一死三塁のピンチで、先発の森下暢仁から大道温貴にスイッチ。無失点で切り抜けると、直後の攻撃で代打に末包昇大を送り、難敵の今永昇太から2点目の左越えソロで突き放した。その後に同点に追いつかれたが、8回無死満塁の好機で代打・田中広輔を起用。34歳のベテランは決勝打を放ち、指揮官の期待に見事に応えた。

阪神とのシーズン対戦成績は9勝15敗1分。敵地・甲子園でも2勝9敗1分と大きく負け越している。相手にアドバンテージが1勝あることを踏まえると、厳しい戦いが予想される。何とか接戦に持ち込みたい中で、カギを握るのは救援陣だろう。チーム最多の24セーブを挙げた矢崎拓也がCSファーストステージ2戦目の試合前に発熱により、「特例2023」で登録抹消になったことは大きな痛手だが、力のある投手がそろっている。島内颯太郎は62試合登板で3勝3敗2セーブ39ホールド、防御率2.31で最優秀中継ぎ投手に。ターリー、大道、復調した栗林良吏につなげる試合展開になれば勝機を見出せる。新井監督が「チームを家族」と形容するように、結束力の強さが広島の大きな魅力だ。全員一丸野球で下克上を狙う。

 

 

【セCSファーストS回顧】

底力を見せた2位・広島、3位・DeNAを2連勝で下してファイナルステージへ進出

 

セ・リーグの「2023 JERA クライマックスシリーズ セ」ファーストステージが10月14日からマツダスタジアムで開催され、広島が2連勝でDeNAを下し、ファイナルステージ進出を決めた。

レギュラーシーズンでは14勝10敗1分と3位・DeNAに勝ち越していた2位・広島がCSでも底力を見せた。初戦は両チームとも好左腕の先発。広島・床田寛樹、DeNA・東克樹の投げ合いでロースコアの接戦が予想されたが、そのとおりの展開となった。5回までゼロ行進。試合が動いたのは6回だった。表の攻撃でDeNA先頭の大田泰示が四球で出塁すると一死後、宮﨑敏郎がわずかに甘く入った内角141キロ直球をとらえて左中間席へ先制2ラン。「速い球を完璧にとらえることができました。東が頑張っているので、なんとか先に得点を挙げることができ良かったです」と今季首位打者に輝いたスラッガーは笑顔を見せた。

その裏、広島は一死から菊池涼介が二塁内野安打、野間峻祥が右前打で一、三塁のチャンスをつくると西川龍馬の左犠飛で1点差に迫る。8回には先頭のデビッドソンが四球を選ぶと、代走・羽月隆太郎が代打・矢野雅哉の犠打で二塁へ進塁。そして、次打者・菊池への初球で虚を突き三塁へスタート。DeNAバッテリーがまったく反応できない完璧な三盗を成功させた。さらに菊池が3球目を投前にスクイズ。広島のお家芸である小技で東から同点となる1点をもぎ取った。

9回では決着がつかずに延長へ突入すると迎えた11回裏、広島は先頭の堂林翔太がウェンデルケンから左中間を破る二塁打。二死一、三塁となったところで秋山翔吾がセンターの頭を越える劇的なサヨナラ打。8回以降、全イニングで先頭打者を出塁させ重圧をかけ続けた広島が、両チーム計11投手が登板した熱戦を制した。

第2戦も広島が森下暢仁、DeNAが今永昇太と好投手同士の先発となったが、いきなり広島が先制点を挙げた。初回、二死から三番・西川が右翼席へ本塁打をたたき込んだ。その後は膠着状態が続いたが、再び試合が動き出したのは6回からだった。裏の攻撃で投手の大道温貴の打席で新井貴浩監督は末包昇大を代打で送る。1ボールからの2球目、真ん中に甘く入ったチェンジアップを逃さずとらえると、打球は左翼席へ。今永から貴重な追加点を奪った。「何とか塁に出ようと積極的にいきました。最高の結果になって良かったです」#(末包)。新井監督の勝負勘も冴えた見事な起用だった。

負けられないDeNAは直後の攻撃で意地を見せる。7回、宮﨑、大和の連打、山本祐大の犠打で一死二、三塁と広島の三番手・中﨑翔太を攻めたてる。さらに代わったターリーから関根大気が左前打で1点差。続く代打・ソトがきっちりセンターへ犠飛を放って試合を振り出しに戻した。

だが、「今日勝って、決める」と意気込む広島ナインの集中力は衰えなかった。8回、イニングをまたいだ上茶谷大河から菊池、野間の連打で無死一、二塁とすると西川の犠打が野選を誘う。無死満塁のチャンスに代打・田中広輔。34歳のベテランが初球をとらえると打球は一、二塁間を抜ける勝ち越し打。その瞬間、田中はバットを投げてこぶしを握った。一死満塁からは秋山が左犠飛を放ち、4対2と広島が勝負を決めた。

9回は栗林良吏がランナーを出しながらも、最後はソトを見逃し三振に仕留めゲームセット。5年ぶりにCSファイナルステージへコマを薄めた新井監督は「甲子園では今年のスローガンでもある“がむしゃら”に、高校球児のように戦ってきたいと思います」と広島ファンに高らかに宣言した。